EU市民であり続けたい

英郵便局の窓口機関でパスポートの申請も取り扱うポスト・オフィス(Post Office)の広報担当者は、正確な数や内訳は把握していないと断りつつ、アイルランドのパスポートの申請数が北アイルランドで異常な多さを記録していると述べた。

在ロンドン(London)アイルランド大使館の報道官も「この数日、アイルランドのパスポート受給資格に関する問い合わせが増加している」と認めた。

2005年1月1日以前にアイルランド島で生まれた人は誰でもアイルランド市民権を得られ、両親がアイルランド人の人も自動的にアイルランドのパスポートの申請資格が与えられる。

EUの市民権を持っていれば、域内を自由に移動できるほか、加盟諸国で就労許可なしで職を探せる。さらに公共医療機関を利用したり、福祉をはじめさまざまな権利を享受したりもできる。

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英貿易交渉、難航必至

離脱派は有利な自由貿易協定(FTA)を早期に結びたい考えだが、例示したモデルには一長一短がある。EU側が受け入れるかどうかも不透明で、協議は難航必至だ。

EUを出れば移民流入につながる「人の移動の自由」や拠出金支払いはなくなるが、輸出品には関税が課され、サービス取引の自由も制限される。離脱派はモノやサービスを現状並みの条件で取引できる協定を目指し、EUが世界の国々と結んだ事例を探ってきた。

当初はノルウェーやスイスの例を参考にすると訴えたが、人の移動の自由の容認や資金拠出が必要と指摘され、口に出さなくなった。その後、ゴーブ司法相が EUとバルカン半島諸国の協定を持ち出したが、小国と同じ扱いを求める安易な発想が批判され、展望のなさを露呈してしまった。

集中豪雨で35人死亡

インドネシアの首都ジャカルタがあるジャワ島の中部、中ジャワ州一帯を集中豪雨が襲い、土砂崩れや鉄砲水などで少なくとも35人が死亡、25人が行方不明となった。

洪水による家屋の浸水被害は数千棟に上る。国家防災庁が19日、明らかにした。

同州バンジャルネガラでは、土砂崩れで6人が死亡。別の場所では道路上のがれきを撤去しようとしていた9人が生き埋めになり、同庁報道官は「突然大規模な土砂崩れが通りの人々を襲い、9人の遺体が見つかった」と声明で述べた。

ローマに初の女性市長

ローマではレンツィ首相率いる中道左派の国政与党・民主党系の市長が昨秋に汚職疑惑で辞任するなど、政治の腐敗に対して市民の怒りが強まっていた。ラッジ氏は「私は全ローマ市民にとっての市長となり、市政に正当性と透明性を取り戻す」と宣言した。

五つ星運動は欧州連合(EU)が課す厳しい緊縮財政に反発し、EUに対して批判的な態度を取っている。EU離脱の是非を問う英国民投票が23日に迫る中、欧州の反EU派が一段と勢いづくことも考えられる。

民主党は今回のローマ市長選でも候補者を擁立したが、落選した。首都での敗北は、これまで高い人気を誇ってきたレンツィ首相にとって痛手となった。